▼時々、文字に装飾を施したような長尺印刷用データを拝見しますが、その中でも特にぼかしの入ったドロップシャドーや、位置をずらして配色を変えたシャドー等のデザインをされる方がいます。しかし、ドロップ側文字の移動距離や角度、ぼかしのレベルによっては、大判サイズで=長尺印刷が終了した段階で、よく良く見ると思うほど綺麗に再現出来ない場合があります。垂れ幕や横断幕等のデザインをされる場合には、出来るだけシャドー文字の類いを入れないほうが無難です。
▼長尺に描かれる予定の文字数等にもよりますが、WordやPowerPointをお使いのユーザーの中に、出来るだけ文字を大きく描こうとして、指定寸法エリアからはみ出してしまう事をさけるために、極端な値で文字に変形(下記の事例の場合は、文字を横方向につぶして描いています。組版の世界ではこのような事例、すなわち縦長に見せる方法を長体をかけると言います)してしまう事例がありますが、そのような手法はデザイン的にも視認性的にも美しくありませんので、レイアウトの変更や文字サイズの変更によって対応されたほうが無難です。
▼基本的に、バック全面にBlackを配置している長尺データの出力には対応しておりません。これは大量のインクを用紙面に塗布し続けることで紙がたわんだり、歪んだりするために、用紙の強度が保てなくなるからです。全面Black以外は、一応対応可能ですが、それでも、出来るだけデューティー=濃度レベルを落としたデザインを心がけて下さい。またそのような全面バック色や、長辺に沿ってずっと続くような帯の類いは、出力料金のみ30%・50%・100%割増しになりますので、ご注意下さい。
▼表題の先頭等にロゴマークや何らかのイラスト等を配置される場合には、GIF(ジフ)データはNGです。(解像度と色数が低いため長尺出力いたしますと、粗れ粗れの画像になってしまいます。ロゴ・イラストの類いを画像データで配置される場合(ビットマップで配置される場合)には、出来るだけ高解像度のJPEGもしくは、透明化を伴うPNG24の形式を配置するようにして下さい。Adobe Illustratorの扱いが出来るお客様の場合には、〜〜.ai形式のベジェ曲線パスデータを配置して下さい。
▲上記の場合は、ロゴマークが入ったことで全体のバランスも悪くなっています。このような場合には、
▼下記の2例のような、デザインバランスに変更してみると、良いでしょう。
サブの表題のサイズを小さくして、メイン表題の左側に揃えて配置する場合と、
中央に揃えて配置するとバランスがとれますので、参考にして下さい。
▼長尺データの出力は、専門のサーバーシステムよって処理されますが、バック面全面に写真等を引かれてしまうと、その配置写真の解像度にもよりますが、出力処理が停止してしまうほどの演算量が必要となります。WiNBIRDでは、基本的に長尺印刷サービス上は、全面Backに写真等が配置されていても、お受け出来ませんので何とぞご了解下さい。
▼長尺データの出力データ作成の際に、(特にPower Point やWordをお使いのユーザー様)連数字を含めて均等割をされるお客様がいらっしゃいますが、基本的に連数字は均等割等で、数字を分離しないようにしましょう。連数字は1全角ものとして扱ったほうが綺麗です。下記の事例を参考にしてデザインして下さい。